説得力を高めるためには、現実の把握が絶対条件である。
コンサルタントにとって、説得力というのは必要なスキルである。それは考え方を押し付けるという意味ではなく、社長などに話を聞いて頂くためには必要という意味である。
辞書を引くと、説得力とは「相手を納得させるだけの能力。その力のある話し方や論理の展開のしかた」と記載されているが、ちょっとわかりにくい。
私なりに説得力を分解すると、現実の把握+(論理的思考または人間性)ではないかと思う。何故なら現実を正しく把握できていなければ推測になってしまうし、論理的思考がなければ話の整合性が取れず正しく伝えられない。また、人間性がなければ、そもそもその人の言うことを聞こうと思わない。ただ、論理的思考と人間性はどちらかあればある程度カバーできるが、現実の把握だけは絶対条件である。何故なら、どんなに頭が良くても人が良くても、現実の把握ができていなければ推測になってしまうので、相手を納得させるだけの力にはならないからだ。
結論として、説得力を高めたいのであれば、まずは現実を見える化して、数値で物事を判断できるようにしなければならない。