与信管理の目的
与信管理の目的は、貸倒を0にすることだと思っている方もいるかもしれないが、実はそうではなく最適な許容範囲を決めることである。
何故なら営業サイドとしては、基本「売りたい」のである。当然のことながら、売ることに専念すれば営業効率は上がる。また、ちょっとリスクのあるくらいの取引先の方が力関係からも儲かるのである。従って、そこから得られる利益を考えたら貸倒0を目標にすることは実は利益を最大化することではない。
さらに管理コストに関してもしかり。資料をかき集め、与信担当者が複数いて、さらにすべての取引先に保険を掛けるなんてことをしたら、それこそコストがかかりすぎてしまう。
以上により、与信管理の目的とはコストをかけ過ぎずに許容範囲(取引の有無・取引限度額)を決めるということである。