最近のM&A仲介会社に対して思うこと

私の顧客の代表メール(info)にM&A仲介会社(それなりの規模でやっている)から、「御社をグループ会社として迎えたい企業があるから、面談の機会を頂きたい」というメールが入った。

infoにこんなメールを送ってくるあたり、M&A仲介会社としての資質を疑う。本当に面談をしたい企業があるのであれば、代表者あてに親展扱いの封書で送るのが当然ではないのだろうか。その会社のHPを見ると、M&Aを定型化してスピード重視であることを強調している(その割に手数料が全然安くなっていないが)。本文を見ても感じたことだが、おそらく定型文を一斉メールで送っているのであろう。

私が15年以上前にはじめてM&Aを買い手側で行った時、売り手の社長の感情に配慮し、時間をかけて成功に導いた某大手のM&A仲介会社の進め方に感動した覚えがある。M&Aは売り手側の社員が幸せにならないと本当の意味で成功ではないことも教えてもらった。

現在では、会社をまるで不動産かのように扱うことに対して嫌悪感を感じるとともに、どうしてこんなにレベルの低いM&A仲介会社ばかりになってしまったのだろうかと思う。そもそも、M&Aは時間も手間もかけてやるものではないのか。すべてのM&A仲介会社がそうではないと願っているが、相手を選ばないといけないなと改めて思った次第である。

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